No.2 として年商5000万円の陶器屋を100億円にした井崎貴富氏による「ナンバー2の見つけ方と役割」

2014.8.25

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2014年6月8日に開催された なんじゃこりゃー塾から、講師として招いた経営コンサルタント井崎貴富氏の講演の様子を書き起こしました。今回は、若者や学生の発表・質問に対して、講師が答えるという公開コンサルティングの形式です。

 

この時に発表した学生のプレゼン内容を要約すると以下です。

・僕はトップ向きではない事に気づいた、なのでナンバー2になりたい。

・ナンバー2になる方法を教えて欲しい

【講師プロフィール|井崎貴富】

1949年生まれ

1972年 三菱系商社に入社。5年後同社退職。

大分県へUターン。

多くのチェーンストア、経営者に影響を与えた、日本リテイリングセンター渥美俊一氏の率いるペガサスクラブにて、10年間にわたって各種セミナーを受講し、徹底的に経営の原理原則を学び続ける。その間、経営に携わった地元企業で業態転換を推進し、約8年間で100倍の規模へ導く。10年後、同社退職。(現在、当該企業は380億円に成長中)

1986年 中小企業の経営コンサルティング活動を開始。

同時に、再開発コーディネーターとして国・県の都市開発に従事。

その後、中京、東京を中心に、アメリカ、アルゼンチン、その他多くのコンサルティング活動に従事。

2001年 地方中小企業の成長推進のための経営セミナー(『元気塾』および

『革真塾』)を開始。豊富な渡米歴をベースに、論理性重視の『原理原則』論を展開。

2002年より、 福岡大学経済学部ベンチャー起業論の非常勤講師として毎年定期的に講義活動中。

2003年より、 福岡県『若手起業家育成塾』の常勤講師として2年間活動。

ご紹介に預かりました、お爺さんです。ねえ、上手いこと言っとるよ36歳(発表者の学生は19歳)も違うよねえ。むかつくっちゅうか、まあ、しょうがないですねえ。まあだから、良いおじいさんになるようにします(笑)

どうやってナンバー2を見つけるか|No.2理論 ①

テーマは「出会い」

それで、ナンバー2の話だったけどね、ナンバー2というのを彼(発表した大学生)はきちっと捉えてるんですよ。なり方とか、今何するかとか、どう考えたらいいかとか、私が今から解説するけどね、ナンバー2のテーマって「出会い」なんですよ。ナンバー2ってね、求めて得られるものじゃないんです。出会い。彼言ってたよねえ、歌谷梓を含めてさあ、仲間、おもろい仲間がいっぱいいて僕面白いですって、その出会いはベンチャー起業論(福岡大学 経済学部の講義名)です、まず一番福大です。でも福大に来ただけでは出会ってないんですね。その中でベンチャー起業論にいったことね。それが彼の出会いで、その中からナンバー2の大事さとかこう受け止めてる。

 

ナンバー2ってこう思ったらいいね。探して得られないんですよ。本当に私色んな企業を指導してるけど、もう一つ言えるのはね、ナンバー2がいなくて大きくなる事ってないんです。例えばドイツの宰相ビスマルクとかね、今流行りの黒田官兵衛ね、福岡。それから同じ豊臣秀吉の軍師だった竹中半兵衛、中国で言うと三国志の諸葛亮公明ね、国盗りとか企業の成長に絶対ナンバー2がいるんです。もちろんジョブスにもいる。全員にいるんです。

これはね本当に大事で、ナンバー2ってのは探して得られるもんじゃないんですね。理由があるんです。「何でですか先生!頭が良いやつ探すんじゃないんですか!?学歴あるやつ探すんじゃないんですか!?」それナンバー2と何も関係ねえよ。ナンバー2の要素、絶対にこれが無いとなれない。東大行ってもダメ、シリコンバレーに行ってもだめ、優しさがあってもだめ、ナンバー2ってね「トップのことを好きだ」これしかないんです。

 

冷静に考えてごらん、トップと一緒にやっていくんでしょ。大体世の中のトップってバカが多いから色々言うんですよ、ああせえこうせえって。とぼけた事ばっかり言うんですよ。それで、とぼけたことを言う奴でないと会社は伸びないんです。大体世の中の伸びてる奴って訳の分からん奴が多いんです。その訳の分からない奴を補佐するんですよ、好きっていう感情がなければ絶対についていけません。ムカつくから。

 

こんなのあるさ、「またバカ言いやがって、このクソったれ」こうなるんですよ、何を言われてもね、「そうだなあ、やりたくねえけどしょうがねっか」って言えるのは恋人同士だって分かるよね。恋人ってさ、相手が少々とぼけたこと言ってもしょうがないってやるじゃん。つまりね、好きだっていう気持ちがないとナンバー2ってできないんです。

 

私ナンバー2の経験があります。小さい陶器屋のおやじさん、しょうもねえおっさんでさあ、シュンちゃんていうんですよ。どうしようもねえなもう、もう二世経営者でね、年商5000万円でとぼけたこと言ってる。「大分県でマルショクサンリブに次ぐ上場会社で最低100億円にいきたい、だから君の力がいります」年商5000万円よ、陶器屋で。アホかお前って思ったけど、その人のナンバー2になりました。私大好きでした彼。彼を大きくするために私はあの会社に入った。

 

つまりね、もう訳の分からん無理難題言うんです。それをイエスって言うのがナンバー2です。その前提は能力じゃないんです。何を言われても嫌いにならないという好きさ加減。ナンバー2とトップは常に相思相愛なんです。歴史を紐解いても全部そうです。諸葛亮公明と劉備玄徳って恋人なんですよ。豊臣秀吉と黒田官兵衛っていう訳の分からん映画があるじゃんね。あれも恋人なんですよ。そんな関係だった、いや(実際に)そういうんじゃないですよ。相思相愛だ、だから無理が聞ける。とすると、相思相愛になるやつを計画的に探し出すことってできないでしょ。

 

例えば、俺と相思相愛に誰がなりそうかな、分かるわけねえじゃん。だから、求めて得られるものじゃないんです。そうすると、ナンバー2のゲットの仕方は、出会いをどう作るかなんですよ。彼(大学生)はもうだから答え知ってるんですよ。「僕福大に来たんです。ベンチャー起業論に来て良かったです」これだけ。

 

ここでね、よーく聞いとってよ。ベッキー(別の発表者)が発表した、仮に180億円作った、フランスで、旦那と幸せになりました、ね。そして日高(別の発表者)があんなとぼけたクソガキが言うとったけど、本当に何かやってしまったねって、何か凄いらしいよ今はってなったとするね。これ出会いじゃないの。

 

私と皆さんはナンバー2じゃない。私はね、皆さんの上に置かなくていいです。私のことは横にいときゃいい、出会いでしょ。どうやって知り合った?簡単なんですよ。阿比留という、経済を教えてる教授(福岡大学)と私の出会い。そして私が福大に引っ張り込まれたこと(非常勤講師)。そこに皆さんがベンチャー起業論だったこと。そして、もっと勉強したいって奴がでてきて、それが吉田なんです。で、彼が私の側にまとわりついた。これを作った。これだけなんですよ。

 

わかるかい。能力じゃないよね。私と阿比留教授とが能力同志で結びつく、ないない。彼は私のこと多少下品だけどって言ってるもん。私も言ってるもん、彼は多少無責任だけどって。つまり、結びつきは能力じゃないんですよ。これを分かってください。つまりナンバー2とは能力で作るもんじゃないんです。好きだという関係を中心とした感情なんです。これは計画的にできないんです。これが一番。計画的に作れない、だから出会いを求めるしか残ってないんです。

どんな人がナンバー2になれるのか?

そして、「じゃあ先生、NO.2とは出会いだとわかりました。じゃあどんな人がナンバー2になれるんですか?」っていう。これ簡単ですよ、さっき言った好きだってことね。

 

どちらかと言うとタイプを言うよ、タイプ。日本人には、絶対的に、年下のほうが合います。だって私みたいな性格、私なんかね70歳でも80歳でも「コラ!」って言う性格だから。でも皆さん年上に「コラ!」って言えんでしょ。つまり、間違ってうんと年が離れている奴をナンバー2にすると遠慮してさあ命令が出せなくなる。だから、「僕は大概バカです」という人は年上でも構いません。でもそうでなければ、理想は、10歳年下なんです。1〜2歳って年一緒ですから。10歳年下。んでっ、世界観が違うから補完できる。団塊の世代同士がなったって同じことしか考えてねえもん。だから10歳ぐらい年下からナンバー2を選ぶといいね。これが一つのポイント。

 

もう一つはね、好きだってことね。「先生、好きな人が出会いって言ったでしょ。運よく好きな人が見つからんかった時、僕ナンバー2なれんじゃないですか!」って言うからもう一つある。好きではないけどその人のVISION(ビジョン)に共感できる、これなんです。これは好きじゃなくていいです。やろうとしてることが一緒。

 

つまり、好きかビジョンの共感。これが無いともう無理です。ビジョンの共感は計画的に出来るよね。調べてこういうこと考えてる人に会いに行けばいいんです、そうでしょ。川上量生(かわかみのぶお)のとこに行きゃいいんです。彼(別の発表者)みたいに。川上量生が好きかどうかわからんじゃん。でも1番は好きかどうか、2番目はビジョンに共感できるかどうか。そして、できることなら10歳年下がよくて、できることなら相反する、補完するってそういう事なんです。

トップがやかまーしいときには静かな奴がいい。トップが静かなときには部下ナンバー2はやかまーしい奴がいいんです。トップが慎重な時は部下がパッパラパーがいいんです。トップが慎重でさあ、部下がナンバー2が慎重だったらさあ、石橋叩いてやっぱり渡らんって言うよ。普通石橋叩いて三度叩いて渡るっていうけど、地味なもんが地味なことすると石橋叩いてとうとう渡らないってそれ困るでしょう。だからどちらかというと逆さまがいいんです。ナンバー2ってね。これが今言ったやつね。

ナンバー2の組織における役割|No.2理論 ②

イエスマンになれるトップにつく(好き or ビジョン)

そして次にねえ、「じゃあ先生ナンバー2ってどういう風に動いていったらいいんですか?」って簡単なんですよ。あの、日本ってねえまたバカだから嘘教えるんですね。イエスマンになるなってこれ意味が違うんです。ナンバー2ってイエスマンじゃないと困るんですよ、社長がAって言ったら「社長僕はそう思いません」って何考えてんの。日本人が誤解してるのはね、NOと言える日本人ってのはね外に対してなんです。分かるかい。内に対してNOって言ったら馬鹿じゃん。

 

例えばうちの嫁さんがさあ、おい今度映画見に行こうって言ったらNO。じゃあ食事にいこっかNO。じゃあどうすんの。内にはYES、そして外にはNOなんです。日本は内にもYES、外にもYES。YESばかりだからイエスマンになるな!って言われてるんですよ。内部はイエスマンじゃないと困るよ。そうでしょ。つまりTOPに対してイエスマンになること。その前提が「好き」だから言えるんですよ、イエスて。心の中ではバカたれがって思ってるけど好きだからイエス。

 

もう一つは違うんじゃないか、と思いながらもビジョンが共通だから言えるんでしょ。つまりね、イエスマンになるんです。もっと正確に言います。”(自分が)イエスマンになれるような相手”のナンバー2になるんです。イエスマンになれないようなトップ選んでくるからさムカついて、そこでイエスって言うと困るじゃん。この国ってね物事に論理がないからさ組立てができないの、今言ってるのわかったでしょう。トップが何か言ったらイエスって言うんです、これがナンバー2です。NOとは言うな。これはいいです、「YES!But」これはいい。「社長わかりました!やります、大変ですよ。でも社長、この事について予算はこれだけ確保してください。」これはいいんです。YES、But。これがね、1つ。

ナンバー2は部下の代弁者ではない

それでもう一つ大事なのは、この国って本当に嘘を教えてるね。時々こんなのが出てくるんですよ。「社長、今日は言いにくい事ですけれども、部下はこう言う風に考えてます、だからこうしてください。」それバカっていうんですよ。ナンバー2は部下の代弁者じゃないんですよ、トップの代弁者でしょうが。部下に向かって「うちの社長はこう考えてる」って言う人がナンバー2よ。背中に部下を背負って「社長、うちの部下はこう考えてます」ってお前何考えてんの。それでこれが正しいナンバー2だって言って本に書かれてる。違いますよ。ナンバー2って部下の代弁者じゃないんです。千人の部下を切っても一人のトップを守る、これがナンバー2です。

 

でも日本の会社違うもんね、なんか下の奴の意見ばっかり聞いてさ、へらへらへらしてる。だから何も進まないのさ。もう一回言うね。トップのために全てを捧げるんでしょう。つまり千人切ってでもトップ一人を守る人がナンバー2です。映画で見たじゃん。それなのに部下を守りにいったら、トップ殺さなきゃいかんようになるよ。そういうのを謀反っていうんですよ。この国の組織論が間違ってるのはね、「トップが命令し、トップのビジョンを実現することが組織」だってことが分かってないんですよ。だからみんなのね、「俺はこう思う」俺はこう思わんでいいんです、俺が思うんやったら自分でトップやればいいじゃん。

もう一回言うよ。自分の思った通りにしたかったら組織に入らない。自分でやる。組織に入るとは、トップのビジョンを実現するためにある、よってナンバー2は部下の代弁者であってはいけない。トップの代弁者なんですよ。それができると、私みたいにあっというまに100億の会社はすぐできる。私は、十年間トップに「No!」って言ったこと一度もないんですよ。もう心の中ではさ、「鼻くそみたいなこと言いやがって」っていっつも思うんです。どちらかというと心ではさ、部下に共感してる、俺もそう思う。でも言えないんですよ。絶対に、口が裂けても。部下に俺もそう思うって言ったら、辞めなきゃいけない。これがトップ、ナンバー2です。辛いんですよ、ナンバー2って。だから他の社員よりお金いっぱい貰えるんです。

幅広い基礎知識が必要

そしてね、もう1つあるね、今言った、「じゃあ僕今ナンバー2になりたいんですけど、どんな風にこれからやっていったら〜」て簡単なんですよ、ナンバー2ってね、トップ以上に経営の原理原則や知識が必要です。無理難題をイエスって言うんですよ。わかるよね。

 

社長が「俺はやりたいの!」って訳の分からんこと言うんですよ、根拠もなく。それを「分かりました!」っていう。つまり、トップの百倍の知識がないとナンバー2になれないんです。すいません僕出来ませんっていうと、もうその時点でナンバー2終わってんじゃん。そうすると、彼(発表した大学生)が今からやるのはね、「先生!精通した知識を、全部覚えるんですか!?」って無理だよね。何もかんも分かりきったこと絶対出来ないよね。基本だけを幅広く覚える、これがナンバー2です。

 

そして彼がトップとするね、

トップ:「井崎君。僕こう考えてるんだけど」って言ったときに

ナンバー2:「わかりました準備しましょう。」

 

でも私(ナンバー2)は全て分からない。基本だけを全分野で覚えているからイエスって言えるんです。そして命令が変わったらそっから調査すればいい。問題は、イエスって言えるための幅広い基礎知識。専門知識は後でいいんです。例えば職人になったりね、それだけのプロになったら専門知識いるんですけど、ナンバー2は専門知識じゃないんです。理由、なければ金で部下を雇えばいいんです。ナンバー2の知識ってのはトップのやりたいことを実現するためのあらゆる分野の幅広い基礎知識です。だから彼がなりたいならこれからその基礎知識の勉強しないとね。

 

もう一回言うよ。ナンバー2はトップ以上の幅広い基礎知識です。専門知識はその都度お金出して買えばいいんです。でも基礎知識がなかったらイエスって言えないよ。例えば井崎君、「今度アメリカのフロリダのサンシテみたいに、あんなね40キロ四方にわたる広大な老人ホームを僕はやりたいと思ってるんだけどどうかね」って言われたら、「イエス、調査します!手順は考えときます!」って言えなきゃね。そん時になーんも分からんかったらえーって言うしかないよね。でも専門知識はそっから先でいいじゃん。これがナンバー2です。

誇張というテーマ

ナンバー2の作り方ってね、騙したらいかんけど誇張なんです。誇張のできないやつはナンバー2ゲットできません。やってみようか。「うちの会社僕の夢はこんなに小さくて、やろうとする事はこれで、こんなやってこじんまりやってます。」ってそんな所に来る?ナンバー2を獲得したければ、誇張。ただ嘘は困る。事実だけども、プレゼンテーションで誇張しない限りナンバー2と知り合うことできないんです。だから恋人も一緒なんです。

 

そうするとね、ナンバー2はトップのために誇張力を身に着けることです。わかる?嘘は困るけど、で私は小さい会社を一気に大きくするときに私はほぼすれすれ、嘘すれすれの誇張をやってきました。5000万の会社なのに100億になる!ぞ。もうなってるような感じでなる!ぞ。給料は今の二十倍。楽勝、じゃん。全然低いのにさ。これが誇張です。

思ってもないことを言っては困る。確実にやる自信がある、構築できていることを前提に誇張しない限り世の中は進まないんです。これを、面白おかしく言ってるのが孫正義やホリエモンみたいにさ、ほら吹き大ぼら吹きっていうんですよ。大ぼら吹きって、ほら吹いてるんじゃないんですよ、今は嘘だけど必ず実現してみせる。これが誇張っていうテーマです。これが一番下手なのが日本人です。外人はプレゼンテーション、つまり事実を誇張するのがすごい上手いね。これはナンバー2に不可欠なことだから覚えとくといいです。

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